Aマッソの時代がジワジワきている
webちくまで始まったAマッソ加納ちゃんの連載“何言うてんねん”。
第二回の記事が絶賛されていて,昨日のwebちくまの人気の記事ベスト3は加納ちゃんの記事でが独占状態だった。
能町みねこは「嫉妬するほどの文才かたまり」
と評価している。
https://twitter.com/nmcmnc/status/1011916095991582720?s=21
その記事を読んだ。
芯のないお兄ちゃんの話かと思いきや(ここだけでも十分おもしろい),
「こいつの足くさいから洗ってんねんー!」「そやねーん!」から話は“女芸人としての葛藤”に着地した。
加納の女芸人としての葛藤は,ゴッドタン腐り芸人セラピー第一回でも相談していた内容に通じる部分で,“女芸人として求められていること”をせず,ただ面白さだけで評価されたいっていうもの。
Aマッソのネタって,尖ってると言われがちだけど, “女芸人として求められていること”をしていないだけで,純粋に“何言うてんねん”の笑いを突き詰めているだけだ。
(“尖っている笑い”が何なのかはよくわからないけれど)
自分たちのやりたい笑いに純粋であることが,まさか友人のくさい足を洗うお兄ちゃんからの流れで伝えることが出来るなんて・・これは確かに名文だ・・。
加納ちゃんのことがもっと好きになった。
Aマッソに関しては,スカートの澤部や,chelmicoの真海子なんかからの音楽業界の人からも熱く支持されていて,注目し始めたところもある。
けど,実は“なんやかんや”で松竹芸能をクビになっているところとか,漫才ではISSEY MIYAKEのスーツを着ている村上のスタイリッシュさとか,1000円カットで髪の毛切ってる加納ちゃんとか,爆笑問題カウボーイ内の“THE T”での尼神インター渚と加納とのキレッキレのツッコミ対決が最高だったところとか,知れば知るほど好きになっている自分がいる。
いきなりドカンと売れるタイプではないかもしれないけど,ジワジワと,Aマッソの時代が来ている気がする。
ゴッドタン腐り芸人セラピーの最後,女芸人として求められているものをやらず,普通に売れたい。でもそれをやっている女芸人は長いテレビの歴史を見てもいない・・と腐りかけた加納ちゃんに対し,ノブコブ徳井が,
「Aマッソが第一人者になればいい」「テレビの歴史なんて60~70年しかやってないんだよ?人間が生まれて300万年経って,たった70年しかやってないことなんて,いくらでもひっくり返せるでしょ?」
と言ったそのとおりに,Aマッソが評価される時代が来るのでは・・なんて思うし,そうなってほしい。