M-1グランプリ2016は銀シャリの「僕たちはしゃべりで行くぞ」という決意表明
もうすでにちょっといまさら感ですが,M-1グランプリ2016終わりましたねー。いろんなところから声が聞こえるように,毎年面白いですが今年のM-1はとくに水準が高かったように思います。
まずは,銀シャリ優勝おめでとうございます!!
しゃべりで1本筋を通した2人の漫才,最高におもしろくて,かっこよかったです。
“スはスランプのス”からの,“ドレミファソラスド”からの“津軽のなまり”は,私の中で今年のM-1グランプリで1番でした。ちなみに,銀シャリの1本目は既に3回見たし,また何回も見ると思う。
それで,こんだけ騒いでおきながら,敗者復活は見ず(ファンタスティックビースト観てた)AbemaTVの,M-1の裏チャンネルみたいのを途中から見始めました。
ノンスタ石田さんと,パンブー哲夫さんと,笑い飯2人の13時~22時のスーパーロング収録。
決勝戦の楽屋に,笑い飯が突撃するところとか最高に面白かったです。
楽屋突撃で,アキナに対して,「柴田には報告したのか?」みたいなくだりがありまして。
私も知らなかったんですが,アキナはもともとトリオで,柴田さんって人がいてソーセージってトリオを組んでたんですね。
その人がある事件を起こしてしまって,柴田さんが脱退して2人になってアキナになったらしい。
決勝が決まったとき,柴田さんからはがんばれという趣旨の長文のメールが入ってたとか、
柴田さんに対して,「いろいろあったし,俺らもつらかったけどお前もつらかったよな」というようなことを言ってたのが印象的。
あと,裏番組の中で印象に残ってるのが,M-1の各コンビのキャッチフレーズを振り返るって企画が最高だった。
9年連続で出場した笑い飯のキャッチコピーがだんだん適当になってたり,
あと,1年目の麒麟のキャッチコピーが「無印(ノーマーク)」だったことに対して
パンブー哲夫さんの「何がノーマークだ,マークしとけ」って言ってたのが最高でした。
ノンスタの「ストリート漫才」も絶妙にださくて面白かった(笑)
ちょっと調べてみたけど,第1回のキャッチコピーけっこうひどい。
肝心のM-1のネタについてアキナはトップバッターでとてもいい漫才をしたと思うし,カミナリ関しては,あと何回かネタ見ないと感想を言えそうにないし,相席スタートは,よかったと思うんだけどあんまり点数が伸びなかったね。言葉のセンスを感じたのでまだまだこれからかな~といった印象。
スリムクラブは,やっぱり寝かせたところでタイプではなかったな。でも,あれはあれで彼らにしかできない漫才ではあるから,貫いてほしいとは思う。
ハライチは,いつものパターンと変えてきたけど,やっぱり面白かった。正統派漫才好きの私も,ハライチは好きです。抜群で言葉のセンスがよくて、ボケツッコミの数がめちゃくちゃ多い。あと関係ないけど岩井さんの衣装がめちゃくちゃかっこよかった。絶対あれいいスーツ。
さらばは,「能」できた!!!!私がさらばの漫才で一番好きなネタです。しかも,ちょっと内容膨らませてたし,変えてきてた~。コント漫才にせず,しゃべりできたところにストイックさとかを感じてしまう。。
惜しくも4位で3位以内に入れなかったけど,また来年がんばってほしい。まだまだこれから楽しみすぎるコンビ。さらばにしか考え付かないような漫才をこれからも期待。
来年はまたキングオブコントでも決勝いってください!
決勝3組に残ったスーパーマラドーナも,和牛も,面白かったしめちゃくちゃ笑ったけど。
引っかかってしまうのが2組とも,コント寄りの漫才なとこ。
設定入ってそこからずーっとコントみたいな。そうゆうジャンルが漫才の中でも確立されてるのはわかってるけど,なんかコント寄りの漫才って私はズルいな~と思うんですよ。設定とか状況の笑いってずるくないですか。でも,しゃべくり漫才には,言葉のセンスとか文脈で作りあげる笑いがあって,そこが出来る人のほうが単純に面白いと思ってて。
顔芸より大喜利とさかで笑わせる人のほうが絶対面白いと思う。
銀シャリの2本目のネタは,ずば抜けてたわけではないけど,そうゆう漫才のテッペンを選ぶということを考えると,しゃべりで1本筋をとおした銀シャリの漫才に,票が入ったのではないかなと思います。
余談。ラリー遠田さんのツイキャスも平行してちょっと見てたけど,
「銀シャリの漫才は絶対に80点は出してくるけど,100点はないタイプ」って言ってて,それすごくわかるなー。と思ったのでした。
それに対して,60点のときもあるけど,たまに100点出せちゃうタイプが,ジャルジャルとかだと思ったりして。
あ,でも銀シャリの優勝に不満はまるでありません!!
むしろありがとうって感じで。昔から変わらないスタンスで,しゃべり1本で夢かなえてくれてありがとう。マンザイドリーム!